中国って、本当のところどうなの?

第180回
下を向いて歩こう!

世界各国でも現地の言語に訳され
大ヒットを記録した「上を向いて歩こう」。
日本やアメリカにおいては、
悲しい時に上を向いて歩いていても安全でしょう。

しかし、ここ中国ではちょっと事情が異なります。

悲観する必要はないですが、下を向いて歩こう!

下を向いて、というか
「下を良く見て」歩く必要があります。

まず、北京や上海といった都市部においても、
舗装されている道とはいえ、
すっかりデコボコになってしまっている路面が多いです。

オーストリアの建築家フンデルト・ワッサーの建築のように
狙ってデコボコになっていたり
路面が波打っているというわけではなく、
「平らにしようとしたけど、すぐデコボコになってしまった」
という路面が各地に点在しています。

さらに、デコボコなだけなら
「まだいい」と言えるような珍事が中国にはあります。

「開けっ放しのマンホールが数多く点在する!」

マンホールの蓋が閉まっていれば問題はないのですが、
日本と比べて、開けっ放しになっているマンホールの数が
異常に多いのです。

全開のものに加え、
少し開いているマンホールは数知れず、
上を向いて歩いていようものなら、
開けっ放しのマンホールの穴に落ちて大怪我をしかねません。

数ヶ月前になりますが、
北京で滑稽なマンホール泥棒が捕まりました。

地方から出稼ぎに来た二人組みの男たちが、
手っ取り早い金儲けのために、
深夜マンホールの蓋を盗んでまわっていたそうです。

近隣をパトロールしていた警察が、
二人組みを見つけて追いかけた際に、
マンホール泥棒の一人が
自分たちが盗んで開けっ放しになったマンホールに落ち、
捕まってしまったといいます。
暗闇で開けっ放しになっているのが見えなかったのですね。。。

さて、蓋を盗まれてしまって、
完全に落とし穴と化したマンホールを目にすることは少ないですが、
所用で開けたのだけれど「そのまま蓋を閉めていない」
マンホールは都市部でもよく目にします。

中国では昼夜を問わず、下を良く見て歩いていないと
うっかりマンホールに落ちるかもしれませんので
気をつけないといけません。


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2006年5月15日(月)

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