中国って、本当のところどうなの?

第184回
統一台湾、祖国万歳?

北京市にある58大学の中で
最も背の高い学生寮を持つのは
北京市海淀区にある林業大学です。

林業大学は、北京最大の清華大学からみると
鉄道や地下鉄13号線を跨いだ東側に位置します。

林業大学はその名の通り、
林業に関する専門性を持った学部を持つ大学ですが、
他にも文科系・理科系の学部学科を持つ総合大学です。

大学のレベルとしては、
「ごく一般的」といったところでしょうか。
中国人でも知らない人が沢山いるというレベルです。

この林業大学、そう広い敷地を持たないため、
こうした背の高い学生寮を建てました。
なんと、23階建ての女子寮2棟です。

外観はそこそこ立派ですが、
中はやはり学生向けの相部屋の学生寮となっています。
6人で一室を利用する共同生活です。

背丈は立派な学生寮ですが、
共同のシャワー室などもありませんので、
シャワーは外にある「シャワー棟」に浴びにいかねばなりません。
また、学生寮では飲用の温水も出ないために、
学生たちはポットで必要な温水を
給水所にて汲んでおかねばなりません。

シャワー棟兼給水所の周りには、
シャワーを浴びに来た学生たちが持ってきた
色とりどりのポットが並んでいます。

日本と中国とでは、温水ひとつとってみても、
学生の生活レベルにも依然として格差があるのです。

温水用のポットには、区別がつくようにと
各自の名前や目印があります。

多くのポットの中に、ひときわ目立つ文言を見つけました。

「統一台湾 祖国万歳」

なにも温水ポットに書かなくても。。。
温水ポットに書いても仕方ないと思うのですが。。。
はたして冗談のつもりで書いたのか、本気なのか。

友人の清華大学の中国人学生たちに見せたところ、
「勉強のし過ぎでおかしくなったんじゃない?」
と笑っていました。


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2006年5月19日(金)

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