中国って、本当のところどうなの?

第187回
せっかちで待てない中国人

多くの中国人の国民気質の一つに、
「せっかちで待てない」という面があるでしょう。

勿論、全ての中国人がせっかちである
という訳ではありませんが、
かなり多くの一般的な中国庶民はせっかちであり、
そうしたせっかちな人々はとかく目に付くものです。

例えば、
買い物などの際のレジ前ですが、
少しでもスペースがあれば、
平気で割り込みをしようとする人が後を絶ちません。

また、電車やバスなどでも、
整然と並んで乗車するという発想はなく、
我先にとばかり乗り降りしようとします。

乗車した電車やバスに空席があろうものなら、
そこを目掛けて椅子取りゲームのように
突進していく人たちが沢山いるのです。

さらに、少しお金のかかる飛行機においても、
同じ現象が垣間見ることができます。

さすがに座席は指定されているので
「椅子取りゲーム」は発生しませんが、
中国人搭乗者の多い飛行機では目的地につくやいなや、
座席上部から荷物を取り出し始め、
乗務員に注意をされる中国人が多くいるのです。

13億人という世界最大の人口を抱える中国ですが、
「貧しくて待っていては食べられなかった」時代があるから
そうした習慣が身についてしまったという見方もあります。

しかし、他の途上国において、
中国人ほどせっかちな人が多い国は他にないことからも、
中国人の待てないせっかちさは、
文化や教育の質の違いなのかもしれません。

清華大学近隣の交通渋滞です。
ほぼ毎日、18時ごろから20時近くまで、
ここでは渋滞が目に付きます。

終業時刻になると、
残業を嫌う多くの中国人はいっせいに家路へとつきます。

この渋滞スポットの渋滞要因をよく観察してみると、
交通違反をして割り込みをする車が多いため、
渋滞が引き起こされているのだと分かりました。

きちんと交通ルールを守り、
他の車に配慮をしていれば、
本来はスムーズに車が流れる場所なのです。

しかし、少しでもスペースがあると
大衆が自転車に乗っていた頃の記憶が騒ぐのか、
多くの中国人ドライバーたちは
目前の隙間目掛けて車で突進してしまいます。

また、歩行者も信号の色の意味が分かっているのか
疑問に思うほど、信号を気にせず道を横断します。

中国の都市部では、
せっかちで待てない国民気質から、
先を急ぐ余りに交通渋滞を引き起こし、
身動きが取れなくなってしまうという
かなり間抜けな光景が各地で目に付くのです。


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2006年5月22日(月)

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