中国って、本当のところどうなの?

第188回
時を刻んだ鼓楼からの景色

経済開発による街の変容が著しい北京市の中でも、
老北京の風情が今なお点在する后海・前海の近辺は、
昔日の北京の雰囲気を感じるにはいいスポットです。

その后海・前海の北西に、
元・明・清(1271-1911年)の3時代に渡って
太鼓の音で人民に時を知らせてきた鼓楼はあります。



南側にある鼓楼とその100メートルほど北にある鐘楼。
共に近隣の人々に時を知らせる役割を担った建物です。

さすが商売っ気の多い中国らしく、
鼓楼・鐘楼のどちらを見るのにも
個別に参観料金を徴収されます。

一般の人々にとっては、
ここでは鼓楼だけを見ておけば十分でしょう。

鼓楼入場料:20元、学生半額

木造建築の鼓楼ですが、
高さは46.7メートルもあるそうです。

鼓楼に入って細長い階段を上っていくと、
北京中心部に太鼓の音で時を伝えていた場所がお目見えします。

2階へと続く階段は急であり、
登りはまだいいのですが下りは少し怖いかもしれません。

鼓楼の2階ベランダから南側に眼をやると、
故宮の北に位置する景山公園が遠方に見えますね。

また、鼓楼からみて景山公園の右手前には、
北京の旧市街である胡同の中に后海・前海があるのが確認でき、
その先には北海公園の塔まで望むことができます。

鼓楼の北側にある鐘楼です。

この界隈は、
旧北京の市外である胡同がまだ多く残っており、
外国人や観光客にとても人気のある地域です。

残念なことに、昔から残っている建物の他に、
新たに「昔っぽく」作られた真新しい建物も混ざっていますので、
その辺を見極めながら散策をする必要があります。

しかし、この辺りの胡同内には、
興醒めするような真新しい建物ばかりではなく、
昔の建物を改造して造られた
お洒落なバーやレストランが幾つかあり、
近隣の胡同とのギャップが訪れる人々を魅了してもいます。

明日は鼓楼の内部を見てみましょう。


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2006年5月23日(火)

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