中国って、本当のところどうなの?

第190回
増え続ける中国のネット人口

2005年度の日本のインターネット人口は
約8000万人と推計されていますが、
お隣の中国ではすでに1億1千万人を越えています。

日本のインターネット人口の伸び率はすでに鈍化しつつあり、
数の上では飽和状態に達しつつあります。

しかし、中国のインターネット人口は依然として
毎年2割前後の伸びを示しており、
今後数年はその傾向が続くでしょう。

中国での「インターネット・ユーザー」の定義は、
「一週間のうちに1時間以上インターネットを利用する人」
とのこと。

2006年3月、コムスコア社が発表した
世界の「15歳以上」のインターネット人口は
7億人程度と推計されています。
「15歳以上」と限定した場合でも、
中国はすでにその1割以上を占めるに至っているのです。

しかし、接続環境を見比べてみると、
世界トップレベルの日本のネット回線スピードや
安価な料金とは比べ物にならないほど、
中国のネットワーク環境は遅れをとっています。

日本ではすでにインターネットTVのGyaOなど、
それまでインターネットの可能性として夢物語のように
語られてきたことが実現しつつありますが、
中国の脆弱な回線ではまだそこまでは至っていません。

数の上ではすでに世界2位の中国のインターネット人口ですが、
インターネット上で享受できるサービスや情報交換の質に関しては、
日本やアメリカが数歩先を行っている状況です。

また、国内ネット人口の割合を考えてみると、
日本が総人口の6割以上という状況に至っているのに対して、
中国ではまだ10%にも満たないという駆け出しの状況なのです。
1億人以上という大変な数ではありますが、
何せ母数が圧倒的に大きい国なので、
驚くような数字が軽く出てしまいます。

とはいえ、現在の中国のインターネット・ユーザーは、
中国社会の中でも比較的「購買意欲の高い若年層」
「高学歴」「高収入」な人々が多いのです。

こうした層は、ある種の商品・サービスにとっては、
巨大な中国市場の中で優良顧客となりえる層と
見事にかぶっているといえるでしょう。


←前回記事へ

2006年5月25日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ