中国って、本当のところどうなの?

第191回
中国のネット・ユーザー像

昨日は中国のネット人口が
増え続けている状況をみてきました。

増大する中国のネット人口を目の前にすると
少し商売っ気のある人であれば、
どういった人々がインターネットのユーザーであり、
どのような嗜好・生活習慣を持っているのかが
気になるものでしょう。

では、その気になる1億1千万人を越える
今日の中国のネット・ユーザー像を
もう少し詳しくみていきましょう。

まず、ネット・ユーザーの男女比ですが、
男性が6割近く、女性は4割程度という
やや男性ユーザーが多めの結果になっています。

中国では、出産に関する考え方に偏りが在るために
女性100人に対して、男性が116人という
いびつな出生率になっており、
一般的に男性が多い状況になっています。

年代別のインターネット・ユーザー構成比をみてみると、
諸外国同様に若年層の利用率が高い傾向があります。

24歳以下のユーザーが過半数を占めており、
35歳までの利用者で全体の8割以上になります。

日本ではすでに若年層のテレビ・新聞離れが
顕著になってきていますが、
中国でもいずれは人々のインターネット利用時間が
生活に占める割合は若年層から急上昇していくことでしょう。

次に、ネット・ユーザーの学歴構成をみてみると、
ユーザーが中国社会の中でも比較的高学歴なのが分かります。

この高学歴なセグメントの人々にアプローチする際に、
インターネットは有効な手段となりつつあります。

日本では一般的なレベルの家庭の子女であれば、
猫も杓子も大学に入れる全入時代にあり、
大学卒業以上の学歴を持つ人々が過半数を占めている状況です。

中国でもここ数年で急激に大学定員数を増加させ、
大学生の数が相当に増えたとはいえますが、
社会全体の就学年数の平均は義務教育の9年間を
下回っている状況なのです。

大学・大学院までいける恵まれた人々の陰に、
多くの未就学児童がいるのが中国社会です。


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2006年5月26日(金)

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