中国って、本当のところどうなの?

第192回
ネット・ユーザーは高収入層とその予備軍

これまで中国のインターネット・ユーザー像を追ってきましたが、
今回はさらに職業別、収入別にみていきましょう。

職業別のインターネット・ユーザー層を見てみると、
まず学生と会社員とで過半数以上を占めます。

学校の教職員と学生を合わせると、
教育機関に属する人々だけで
全体の4割以上を占めている状況です。

続けて、収入別の構成を見てみると、
今日のネット・ユーザーが高収入層と
その予備軍であることが分かります。

2005年、中国のGDP Per Capitaは13,985元でしたので、
月額にすると約1,165元程度になります。

インターネット・ユーザーの月収を見てみると、
中国の平均値である1,165元の辺りをはるかに越える人々が
多くいることが分かります。

また、月収が1,000元を割る層では、
全ユーザーの35%を占める「学生」が
大部分であると考えられますので、
彼らも将来的には高収入層に仲間入りする
「高収入予備軍」のセグメントであるといえるでしょう。

こうしてみてみると、
今日の中国のインターネット・ユーザーは、
「既に富める人々とその予備軍」によって
構成されているといえるでしょう。

中国市場でビジネスを展開する人々にとって、
高所得層である
インターネット・ユーザーに対するコミュニケーションは、
すでに非常に重要なものとなっています。

さらに、インターネットの使い方の良し悪しによって、
企業の収益性・ブランド力が大きく左右されることが
今後は増えてくることでしょう。

闇雲なインターネットの利用ではなく、
戦略的な視点に立ち、ROIの高いインターネットの利用法を
しっかりと考え、実行していく必要があるのです。

さて、あなたなら中国語圏で
どのようにインターネットを使っていきますか?


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2006年5月27日(土)

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