中国って、本当のところどうなの?

第194回
インターネットでのサービス利用形態は?

ここ数回にわたって、
中国のネット人口の増加、
ユーザー像を少しおってきました。

最後に、ユーザーがインターネット上で
どのようなサービスを享受しているのかをみて、
今後のビジネスのヒントにしていきましょう。

ニュースの閲覧、百度やGoogleといったサーチ・エンジン、
そしてE-mailの利用がユーザーのインターネット利用の
一番大きな共通点としてあります。

6割以上のユーザーが何かしらのカタチで
インターネット上でニュースを読み、
情報を検索し、E-mailで情報を送受信しています。

これまでのテレビ、新聞、雑誌、ラジオといった媒体では、
ある程度の資本力のある企業や政府組織が
発言権を堅持していましたが、
インターネット上では、個人でも気軽に自分の意見を
世界に向けて発表できるという「情報の下克上」的な面があります。

これまでは社会の情報を支配できていた官製のメディアですが、
次第に力が弱まっていくであろうことは想像に硬くありません。

こうした情報革新の流れの中で、
中国ではインターネットによる民主的な力にも
官は積極的に介入しようとしていますし、
すでにどこの国よりもネット上の情報操作に
成功しているとも言われています。

周知のように、中国では反体制的な話はタブーであり、
インターネット上でも余りに反体制的な情報を発信していると、
現実の世界で拘束されることすらあるのです。

また、ネット上の情報の監視はどこの国よりも厳しく行われており、
個人のメールやネット上の書き込みなどにも、
数千から数万人の監視官が日々チェックを入れているといいます。

中国のインターネット上のサービスには
今後も大きなチャンスがありますが、
「ある組織」の既得権益を危うくするような情報を流すことは、
ネット上のプレーヤーは慎まなくてはなりません。

しかし、反体制的な情報にならないように気をつけ、
インターネットを巧く利用していけば
既存のコミュニケーション手段と比較しても
はるかにROIの高い活動ができるのも事実です。

皆さんなら、インターネット上でどんなことをしてみたいですか?


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2006年5月29日(月)

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