第210回
学校訪問:中央戯劇学院
前回に続けて、中国屈指の演技学科のある
中央戯劇学院を訪れてみましょう。
中央戯劇学院は、北京市東城区の中心地から
やや北側に位置します。
いまのところ最寄駅と呼べる地下鉄駅は無いのですが、
近隣には后海や鼓楼といった歴史を感じさせてくれる地域があり、
学校から徒歩で20分ほど北に行ったところには
地下鉄の安定門駅があります。
正直なところ、
学校までのアクセスは少し難しいと言えるでしょう。
というのも、学校の規模が小さいだけでなく、
細い路地がクネクネと複雑に絡まる
昔ながらの北京の古い住宅地である胡同の中にあるのです。
また、中央戯劇学院の面白いところは、
学校の出入り口を警備する保安員に女性が多いことでしょう。
通常、普通の学校では男性の警備員を配置していますが、
中央戯劇学院の保安員には「優しいけれどしっかり見てる」
保安員が警備に当たっているのです。
見慣れない顔の人には、
「どういったご用件ですか?」としっかり聞いてきます。
他の学校の「ただいるだけ」の保安員とは少し違います。
学生数が少ない中央戯劇学院は、
学校全体が小ぶりにまとまっています。
小さな図書館に申し訳程度のコンピュータ室、
学食も小さめな場所が一つだけといった具合です。
演技学科で学ぶ中国人の学生たちの夢は、
「演技で一旗挙げること」と明確です。
彼・彼女達にとって、
才能のある映画監督やTVプロデューサーと巡り合うことは、
非常に大切なことだといいます。
彼らの演技力を生かすも殺すも、
全体を統括する人々の裁量で決まってしまうのです。
演者の養成機関としては中国屈指の中央戯劇学院ですが、
彼らを生かす監督の養成で有名なのは、
北京電影学院でしょう。
中国では、この中央戯劇学院と北京電影学院の出身者が
映画やテレビの世界で重要な役割を担っています。
明日は中央戯劇学院の近辺の古い町並みをみていきます。
そして、週末は土日慣例の人物紹介です。
今週末は演技学科の美人を紹介します。
お楽しみに。
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