中国って、本当のところどうなの?

第216回
日本贔屓な中国人もいるのです

昨日から世界杯の話題です。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

さて、先日の日本vsオーストラリア戦の観戦で
中国人と韓国人の一部の人々の反応の中に
強い反日色を間近に見て、
とても後味の悪い思いをしました。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

翌日の夜、一緒にサッカー観戦をした
ソフィアから面白い話を聞きました。

ソフィアは時間がある時に、
中国人の富裕層を相手に英語を教えたりもしています。

「今日ね、プライベート・レッスンで
中国人の生徒さんに、
最近感じたことを英語で話すように仕向けたの。

そうしたら、一生懸命に考えた末に、
昨夜のワールド・カップの試合のことを話したのね。

驚いたことに、彼は日本が最後の最後に負けてしまって、
とても悔しかったと言ったのよ。
『嬉しかった』じゃなくて、
『悔しかった』って」

このソフィアの中国人の生徒さんは
会社を幾つか経営している中国人らしいのですが、
日本vsオーストラリア戦において
日本を応援してくれていたのです。

中国では親日であることを
開けっ広げにいえるような雰囲気ではなく、
どちらかといえば、踏み絵的に「反日」のスタンスを
取ることが好まれるようです。

しかし、この中国人の生徒さんの場合、
英語のプライベート・レッスンというカタチであり、
さらに中立的な外国人であるスウェーデン人が相手であったので、
日本贔屓であることを隠さずに言えたのかも知れません。

また、日本vsオーストラリア戦において、
日本が負けて狂喜していた一部の中国人と韓国人の人々も
群集心理で日本の負けを喜んでいたのかもしれません。

その場にいた何人かに
オーストラリアが好きなのかを聞いてみましたが、
「特に好きではない」とのことでした。

中には「日本人、死ね」などという暴言を吐く
頭の弱い中国人・韓国人もいますので、
彼らだけを見てしまうと、中国・韓国の全ての人が
えらく反日に見えてしまいます。

これは日本人にも同様のことが言えますが、
自分の頭で考えることをやめてしまった人は、
すぐに「中国人や韓国人はダメだ」などと
短絡的な思考に走ってしまいます。

13億全ての中国国民に
日本の良さを理解してもらうことは難しいことです。
しかし、ソフィアの中国人の生徒さんのような
社会に影響力のある富裕層や有識者層には、
日本の良さを啓蒙し、彼らを孤立させないよう
サポートしてあげる必要がありそうですね。


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2006年6月20日(火)

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