第215回
世界杯で浮き彫りになる反日感情
先日、ドイツで行われているワールドカップにおいて、
日本vsオーストラリアの試合がありました。
実は、私はサッカーには殆ど興味は無かったのですが、
第199、200回のソフィアと親しい友人が
屋外のモニターで一緒に観戦するというので、
行ってみることにしました。
試合の前半と後半が各45分の合計90分ということすら
知らなかったぐらいサッカーに無関心なのですが、
親しい友人と一緒なら、少しは楽しめるだろうと考えました。
しかも私のように三十路も過ぎると、
出場しているサッカー選手は殆ど年下です。
試合観戦の会場となっていたのは、
地下鉄五道口駅から徒歩2分ほどの場所にある
露天が集まる広場です。
夏にはビア・ガーデンのようになるこの広場、
近隣の大学などからお客が集まります。
当日、清華大学・北京大学・北京語言大学・北京師範大学・
北京電影学院などから日本人サポーターが集まっていました。
サッカー自体に余り興味の無い私は、
試合よりも観客の様子を観察していました。
日本・オールトラリア共にぱっとしない試合展開でしたが、
先に点を挙げたのは日本でした。
日本が点をとると、
日本人留学生を中心に歓声があがりました。
またそれとは対照的に、
中国人・韓国人の観客は殆ど不気味に静まり返っていたのです。
後半戦も終盤に差し掛かったところ、
オーストラリアが同点に追いつきました。
ここで驚くようなほど大きな歓声が
中国人・韓国人の観客からあがりました。
日本が点を取り返されたことに心底喜んでいるようなのです。
その後、オーストラリアは日本を逆転し、
さらにダメ押しの追加点も加えて、
3:1でオーストラリアが勝ちました。
日本・オーストラリアのどちらが勝っても
所詮は玉蹴りぐらいにしか考えていなかった私ですが、
「日本が負けること」を楽しみに観に来ていた
中国人・韓国人の観戦者を間近に見たことで、
とても後味の悪いスポーツ観戦となりました。
一緒に観に行ったスウェーデン人のソフィアも、
「同じアジア人なのに不気味な反応ね」
と驚いていました。
しかし、ここでサッカー観戦をしていた中国人・韓国人は
ごく一部であり、彼らを「全体」と捉えることは浅墓でしょう。
明日は日本に対して
ポジティブな中国人の意見を続けてお伝えします。
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