第220回
五道口で日本料理といえば一心
海淀区の地下鉄五道口駅近辺には、
多くの中国人学生・留学生が生活しています。
この五道口エリアは、清華大学や北京大学といった
中国のトップ・スクールのお膝元であるだけでなく、
北京語言大学、北京地質大学、林業大学など
多くの学校が集まる地域です。
そんな学生が多く集まる五道口において、
日本料理といえば、「一心」がつとに有名です。
一心に足を運ぶと、
多くの留学生や外国人を中心に賑わっていることが分かります。
現地の中国人もちらほらと見掛けはしますが、
個々の料理の価格を考えると、
客単価が40元前後にはなるであろう一心は、
中国人にとって気軽に行けるお店ではありません。
しかし、留学生の多い五道口エリアにおいては、
韓国人・日本人留学生を中心に、
様々な国の留学生が一心の
「日本的な」料理を楽しみに来ています。
この「日本的な」とあえていうのは、
一心の料理は必ずしも日本料理とは限らないからです。
中には「キムチ」や「カリフォルニア・ロール」など
明らかに日本料理ではないものもメニューには混ざります。
それでも、日本人オーナーの経営する一心は、
味に関してはある程度以上のクオリティを
常に提供してくれますし、
中国によくある「羊頭狗肉」的な
メニューの写真との乖離も比較的に少なく、
安心して食事を楽しめる場所です。
一心の店内には、
スウェーデンのローコスト・デザイン家具の
IKEAの照明などが見受けられ、
やや日本をデフォルメしたような絵が壁に掲げられています。
また、料理も純粋な日本料理というわけではありませので、
ここだけを見ると、少し日本を誤解されてしまうかもしれません。
しかし、日本に対して
少なくとも好印象を持ってもらえることは確かでしょう。
ここは中国人の友人を連れて、
「初めての日本体験」をしてもらうのにも
いい場所かもしれません。
明日は、
中央戯劇学院 演技学科の美男美女と一心にて行った、
「プチ親日家養成プロジェクト」の
食事会の様子をお伝えします。
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