第230回
北京最大のIKEA
日本にも2006年に進出した
ローコスト・デザイン家具・雑貨を扱うIKEAですが、
中国にはすでに数十店舗の店を構えます。
2006年の初夏、
北京IKEAの旗艦店が北京市中心部から
北京空港よりの郊外に移動しました。
今回の移動によるリニューアル・オープンは、
客足の急激な増加によって手狭になった旗艦店を
校外の大型店舗に移すことが目的であったといいます。
現在、北京IKEAの旗艦店には
地下鉄などの最寄り駅は無いので、
車を持たない留学生などの生活者には、
やや不便な場所にあります。
実際に移転後のIKEAに行ってみると、
確かに店は大きくはなっています。
しかし、商品のラインナップなどには
変化は乏しく、IKEAというブランドを
より強くお客にアピールする体験型店舗になっただけ
という評判が大勢を占めます。
とはいえ、中国人のプチ富裕層以上から外国人まで、
かなりのお客を日々集めていることだけは確かです。
少しお金のある人にとって、
まだ北京はお金を有効に使う選択肢が
先進国と比べると少ないといえます。
それこそが、ある程度の品質・デザインの商品を
無難な価格で提供するIKEAが
支持を集める理由なのかもしれません。
といっても、
お金持ちの中国人や見る目のある外国人には、
IKEAの扱う商品の品質は「高品質とはいえない」
ということが見抜かれてしまいます。
それでも、多くの粗悪な中国商品と比べれば、
「スウェーデンのIKEA」というブランドの信用があるために、
安心感を買いに来るお客が絶えません。
留学生や中国で暮らす外国人の家に行くと、
必ずといっていいほど、1つや2つはIKEAの商品が
見つけられるのではないでしょうか。
明日は
中国のIKEAを強力に現地化する人々や
IKEAの摩訶不思議な光景をご紹介します。
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