第233回
北京のバーストリート、三里屯
北京でお酒を飲む場所といえば、
まず三里屯の名が挙がることでしょう。
三里屯は北京市中心部の東側に位置する
朝陽区にあります。
最寄りの地下鉄駅は東四十条駅ですが、
駅から歩くとなると15分から20分ぐらいは歩きます。
ここに飲みにいくのであれば、
タクシーで乗り付けるのが無難です。
この三里屯、夜になると街にネオンが灯り、
バーストリートとしての本領を発揮するのですが、
日中もお洒落なカフェなどとして
営業しているお店が多くあります。
また、三里屯の中心に位置する
複合施設の3・3(さん・でぃえん・さん)では、
多くのお洒落な洋服や雑貨を集めたお店が集まっており、
買い物も楽しめる地域です。
北京の物価を考えると、かなり高い商品ばかりではありますが。
三里屯は一本通りを隔てると、
大使館が密集するエリアとなっており、
多くの外国人客で賑わうエリアです。
また、
お酒の価格は先進国とそう変わらない値付けがされており、
うまくお客を集められているお店は、
それなりに儲かっているのではないでしょうか。
三里屯のマイナス点としてまずあがるのが、
お店の客引きのしつこいことです。
「いい席あるよ、飲んでいかない?」
と執拗に声をかけてくる客引きが後を絶ちません。
また、中には「綺麗な女性紹介するよ」と
かなりいかがわしいサービスを提供しようとする
客引きも多くいますので、注意が必要です。
北京の中でも価格帯が最も高いランクに位置する
三里屯の酒場ですが、
近くの大使館関係者などの利用も多いのでしょう。
どこの国でも、大使館の近隣には
少し高級な食事処や酒場ができるものです。
大使館や国連関連職員は、
日夜しっかりと地元にお金を落としているようですね。
さて、海外渡航者や住在者に対して、
「品行方正に勤めるように」とアナウンスをしている
大使館や領事館、国連関連組織ですが、
残念ながら世界各地において買春などで
捕まる人が多いことでも有名です。
日本でもしばしばニュースになっていますね。
北京の中でも、最も発展したバーストリートである
三里屯を覗いてみると、大使館の人々の素性の一部が
垣間見られるかもしれません。
明日も、引き続き三里屯を歩いてみましょう。
|