中国って、本当のところどうなの?

第236回
北京の隠れ家バー:BED TAPAS & BAR

北京には星の数ほど飲食店がありますが、
先進国から来た人々にとって、
「中国的な雰囲気を楽しみつつリラックスできる」
場所は意外にも少ないのです。

そんな北京の飲食市場において、
混沌とした胡同の中にある四合院を改造した
BED TAPAS & BARは稀有な存在です。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

マレーシア人オーナーのChoさんは、
北京で暮らして5年になります。

「ぼくが北京に来た当初は、外国人が中国を感じつつ
リラックスできるバーが無かったんだよ」

マレーシアで飲食店を経営し、
アメリカでMBAを取得しているChoさんの目には、
中国の飲食市場は発展途上の魅力的なマーケットに映りました。

現在、ChoさんはBEDの近くに
Cafe Sambalという小さめの飲食店を持っています。

2006年の8月には新たなカフェを出展し、
10月ごろにはさらにレストランをオープンするそうです。

「4店舗も同時にマネジメントできるの?」
との質問には、
「それがいまの悩みの種なんだよ。
 シンガポール人かマレーシア人の
有能なマネジャーを連れてこようかとも考えているんだ」
 とのこと。

サービス慣れした外国人にとって、
中国流の下手なサービスでお客に接してしまえば、
一気にお客は寄り付かなくなってしまうことでしょう。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

BEDやCafe Sambalが心地よい空間であるのは、
大声で話したり奇声をあげる中国人のお客が少なく、
Choさんが常にお店を往復してスタッフを教育し、
オーナー自らお客と顔を合わせ
よい関係性を維持しているからに他なりません。

既存の2店舗は主に外国人をターゲットにしたお店です。
しかし、秋以降にオープンする4店目のお店は、
外国人と中国人の客の比率を
6:4程度にしようと目論んでいます。

飲食店などのサービス業が完璧に務まるのであれば、
他のビジネスでも、ある程度の成功が収められる能力
があるといえるでしょう。

Choさんの今後のお店の展開の仕方にも、
中国ビジネスに関心のある人々は目が離せません。

BED TAPAS & BAR
北京市 東城区 旧鼓楼大街
張旺胡同17号
TEL:8400-1554


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2006年7月10日(月)

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