中国って、本当のところどうなの?

第250回
KFC、永和大王、李先生

『中国留学のすすめ』の連載を開始した
当初(第10回)から、
中国でのブランドの模倣事例やコピー問題を
何度か取り上げてきました。

少し街を歩けば、いくつも模倣品やコピー商品が
散見する中国ですが、先日、天津の街中を歩いていて
「これは!」と驚く店舗に遭遇しました。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

天津市中心の目抜き通りにある
どこにでもありそうな飲食店ですが、
なぜか異様な存在感を発しています。

赤地に白抜きの文字、
おじさんの顔がお店のロゴになっている。
認めたくは無いけれど、あのブランドに似ています。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

そうです、
ケンタッキー・フライドチキン(KFC)のように
赤地に叔父さんの顔が印刷され、
「李先生(李さん)」と簡潔に店名が書かれているのです。

KFCに良く似た永和大王と比べれば、
李先生は赤地に顔のロゴがある程度という軽い似せ方ですが、
その似せ方が微妙なので、余計に違和感を覚えます。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

また、店名に加州牛肉面大王に加え、
「李さん」というのもすごい話です。
 永和大王にもちょっと被っています。

「そりゃ、李さんなら仕方が無いか」という気もしますが、
KFC→永和大王→李先生というように
本家本元の有名ファスト・フードのブランドから
少しずつ変異していき、「李先生」にまで
変体は達したのではないかと邪推してしまいます。

いやいや、びっくり大国の中国には
まだまだ多くの有名ブランドの模倣店がありそうです。

中国の一部の人々にとって、
有名ブランドや他人の商売を「真似する」という行為に対し、
羞恥心や後ろめたさというものは、
相当に少ないのかもしれません。

さて、読者の皆さんも「ぐわっ、これは!」と思うような
有名ブランドの模倣店をご存知でしたら、
ぜひ情報をお寄せください。

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詳しくは昨日(249回)の記事をご覧ください。


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2006年7月24日(月)

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