第251回
旅行に行くなら現地人のガイドを
清華大学の友人であるLCQさん(第178、179回)に
「天津って、ぱっとしないよね」と言ってしまったところ、
「天津にも面白いところはある!」と向きになられてしまい、
挙句の果てには天津まで行く事になりました。
昨年、天津に行った際には
地元の天津人が付き添ってくれたのではないので、
どうも天津の面白みがよく分かりませんでした。
しかし、天津人のLCQさんが一緒であれば、
きっとその地の良さをよく伝えてくれるだろうと考え、
天津に行ったことのない友人も誘い、
北京から電車で1時間半の天津を再訪しました。
北京・天津間の列車は、
座席指定の空調の良く効いた特別車でも
片道40元(600円)程度なので、
日本のタクシー初乗り運賃よりも安く行けます。
中国の首都である北京から
政府直轄の4市のうちの一つの天津に行ってみると、
まず駅からして「寂しいなぁ」という印象を受けます。
上海と北京とを比べると、
上海の方が発展のスピードがずっと早く、
北京はのんびりしていると感じるものですが、
さらに北京から天津に行ってみると、
北京に輪をかけてゆっくりしていると感じます。
これは決して悪い意味だけで
「ゆっくりしている」というのではなく、
街の発展スピード同様に人々の気質もゆったりしており、
北京人よりも天津人のほうが朗らかな人が多いと感じます。
特に、北京の男性は無駄にプライドが高く、
タクシーの運転手でさえお客に対して
鼻持ちならない態度のドライバーもいるぐらいですが、
天津では概ね朗らかな運転手さんに会えることでしょう。
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