第259回
北京の日本語フリー・ペーパー
前回(昨日)、
北京のフリー・ペーパー事情に少しふれましたが、
今回は実際に幾つかの情報誌を見比べてみましょう。
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コンシェルジェ北京 |
数ある北京の日本語フリー・ペーパーの中でも
内容が比較的しっかりしているのがこのコンシェルジェです。
テーマの選定も発行時期に合わせて魅力的な内容を取り上げ、
編集も綺麗なので目にも楽しいものとなっています。
フリー・ペーパーなので
どうしてもレストランや企業広告が主体になってしまいますが、
他のフリー・ペーパーと比べてみると
読みどころが多いといえるでしょう。
読者に対する編集者の真摯な姿勢が窺えます。
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スーパーシティ北京プラス |
「スーパーシティ北京プラス」は北京の街に密着した
テーマが売り物となっていますが、
残念ながら読ませる記事はとても少ないです。
誌面の殆どがレストランや夜のお店の広告に割かれており、
申し訳程度にテーマの記事が載っている
といったところでしょうか。
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スーパーシティChina |
さて、こちらは中国主要都市発行の
「スーパーシティChina」ですが、
「スーパーシティ北京プラス」と比べると、
読みどころがずっと多く、
中国ビジネスの動向にも気を配っているのが分かります。
スーパーシティ・シリーズには、
北京地区、上海地区に特化したものの他に、
「スーパーシティChina」のように
中国主要都市をカバーしたものとがありますが、
前者よりも後者の方が内容が濃いようです。
しかし、ビジネスの特集は
観光や生活情報とはまた毛色が違いますので、
日常生活のワクワク感を高める目的で読むには
即さない内容ともいえます。
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Whenever北京 |
1999年7月にWALKERという誌名で創刊後、
2006年6月より名前がWheneverとなった
フリー・ペーパーですが、
飲食店や夜のお店の広告が主体であるという編集色は
元のWALKERのままです。
読み物もお店や企業からのインフォマーシャル的な記事が
主体であり、独立したテーマの記事は
残念ながらとても少ない状況です。
とはいえ、お店のマップ機能が比較的精度が高いので、
飲食店や夜遊びのお店の情報を得たい人には
それなりに使える情報誌であるかもしれません。
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北京TOKOTOKO |
地域密着型のフリー・ペーパーの一つ、
北京TOKOTOKOですが、
地域密着のフリー・ペーパーにありがちな、
「更新頻度の少ない地図情報」
「変化の乏しいレストラン広告」
が誌面の大部分を占めています。
しかし、中には北京を知る上での
テーマ設定がしっかりした記事もありますので、
日々の隙間時間などにページをめくるにはいいでしょう。
明日は英文フリー・ペーパーも比較紹介し、
中国のフリー・ペーパー事情を総括してみましょう。
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