第273回
ハルビン市の目抜き通り:中央大街
黒龍江省ハルビン市の最も大きな目抜き通りといえば、
この中央大街が挙げられます。
1898年に建造が始まった当時は、
「中国大街」という名であったそうですが、
1925年には現在の「中央大街」という名に改名されています。
中央大街の全長は1450メートルにも及び、
ショッピングをしたり散歩がてらに歩くのにも
ちょっとした通りです。
道の左右にはヨーロッパ風の新旧建築が並び、
ハルビン市の異国情緒のある街景色を創造するのに
一役買っています。
とはいえ、ここの建築物をみてみると、
全てが全てそう凝った造りのモノでもないのです。
中国各地にある「ヨーロッパってこんな感じ?」
というノリで中国人が造ったかのような
どこか安っぽさが漂うことは否めません。
それでも、地元の中国人をはじめ
観光客でいつもごった返しているのがこの中央大街です。
服飾品を扱うお店からホテル・飲食店や映画館まで、
一通りの街の機能はここに終結しています。
こうした大通りは中国・世界のどこにでも点在し、
面白くもなんとも無いともいえますが、
そうした中でも中国のハルビンらしい雰囲気といえば、
ヨーロッパ風建築の影響を演出しているところと、
ロシア土産物屋があることぐらいでしょう。
中国最北の黒竜江省のハルビンまで来たのですから、
地域的な文化の違いとその深さを目にしたいものですが、
ハルビン市も比較的新しい市であるために
そうした「文化的な深さ」は
余り期待できないのかもしれません。
これから少しずつ、成熟していくのでしょうね。
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