第280回
中国の星による格付はいい加減?
国内外の旅行者が急増し、
いよいよツーリズムが大型産業へと昇華する段階の中国ですが、
実際に中国現地のホテルに泊まってみると
そのクオリティにいささか疑問を抱かざるを得ません。
安くて粗末な宿ならまだしも、
観光局による星付けのなされた格付でさえ、
信用できないことがままあるのです。
5ツ星のホテルでは、
さすがにそこそこのサービスを提供するものの、
世界の5ツ星ホテルと比べると見劣りがしてしまう
ホテルが大半でしょう。
というのも、設備は世界的に見ても
見劣りしないレベルになってきているのですが、
中国人スタッフによるサービスの質がいまいちなのです。
先日、東北3省を訪れた際に、
4ツ星のホテルを幾つか利用しました。
日本や世界先進国の4ツ星ホテルであれば、
そう大きな問題は無く滞在することが出来ますが、
中国では4ツ星ホテルでもそのサービスは
星を一つ、二つ割り引いて考えておいたほうが
がっかりせずに済むかも知れません。
お客がいても平気で部屋に入ってくる清掃スタッフや、
接客態度がいまいちなスタッフが4ツ星といえども
多くのホテルで存在し、
貴重品を入れるセイフティ・ボックスも
コンピュータなどは入れられる大きさではなく、
フロントでPCを預かってもらえるかというと、
そうでないホテルも多いのです。
とある4ツ星ホテルのフロントで
PCを預かってほしいと依頼しましたが、
「フロントでは貴重品が無くなるとまずいので預かれない。
我々のスタッフを信用して部屋においてくれ」
と断られました。
本来、ホテルのスタッフが信用できるなら
フロントやバックオフィスに預けられるはずなのですが、
自分たちの同僚は信じられないけれど、
お客がルーム・サービスのスタッフを信用することは
各自の責任でやってくれという了見です。
明日は、4ツ星ホテルでの
厄介なマッサージ・サービスを紹介します。
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