第281回
厄介なマッサージは好きですか?
昨日から、
中国の星つきホテルの状況を少しお伝えしています。
今回は先日ハルビン市のとある4ツ星ホテルにて
私が実際に体験した「厄介なマッサージ・サービス」の事例を
お伝えしましょう。
さて、世界の普通以上のホテルでは、
ホテル内にマッサージやスパが受けられる場所があり、
旅の疲れを癒すことができます。
ホテルによっては部屋までマッサージ師が来てくれ、
心地よいマッサージを受けた後に
そのまま就寝することが出来るなど、
旅や仕事で疲れたお客には有難いサービスです。
私は旅先では極力、
自分の足で街を歩き倒すことにしていますが、
翌日以降にまで疲れを持ち越すと予定が狂うので、
たまにマッサージを受けたりしながら体調を整え、
その後の予定を練ったり本を読んだりしています。
ハルビン3日目で少し疲れもたまったので、
ホテルのマッサージ・サービスに電話をして呼びました。
夜の11時から1時間ほどマッサージをしてもらい、
そのまま眠ろうと考えていたのです。
しかし、ホテル内のマッサージ・サービスは、
私が想像していたものとは全く異なるものでした。
部屋に来た若く薄着の女性マッサージ師は、開口一番、
「普通のマッサージは無いの。
ベッドを共にするマッサージしかないけど、いい?」
と聞いてきました。
こう聞かされた途端に疲れが倍増し、
「ごめん、普通のマッサージが受けたいんだ。帰ってくれる?」
と言うと、
「自分じゃダメなのか?別の女性もいる」
と全く見当違いの返答をしてくる始末。
その後、なんとか怪しいマッサージ嬢を追い出し、
マッサージ抜きで眠ろうと考え直しました。
「Do Not Disturb」のライトを点灯させ、
部屋で一人眠りに入ったものの、
そんなものを全く気にしないのがこの道の人々でした。
30分位おきに、違う女性が部屋をノックします。
いかにも娼婦のような女性から、
全くすれていないような女性まで、
様々なバリエーションを用意しているようですが、
眠りたい私にとっては大きな迷惑でした。
結局、その夜は深夜の2時半までこうした
「至福のマッサージはいかが?」の勧誘が続き、
部屋のノックに怯え、一人悶々としながら眠ったのです。
中国のホテルでは、こうした怪しい強引なサービスが
4ツ星ホテルでも普通にありますので、
気をつけたほうがいいですね。
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