中国って、本当のところどうなの?

第298回
「期待値<結果」→高CS

昨日(前回)から友人のモニカを紹介しています。

今回はモニカに絡めて、
やや中国ビジネス的な話にふれてみます。

※写真は「HiQに限って」の掲載を許可されています。
  無断でのご利用・転載はお控えください。

「期待値<結果」→高CS

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

どんな仕事であれ、
顧客の期待値を上回る結果を提供することにより、
高い顧客満足が得られることになります。

逆に、顧客に期待されていたよりも
結果がお粗末であったりすると、
途端に顧客の満足度は激減してしまうものです。

また、これは企業と生活者との関係性だけでなく、
企業内でも雇い主と雇用者の間で、
恋人同士や夫婦間でなど、ありとあらゆる
人間関係において言える事なのかもしれません。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

中国でモデルをするモニカにしても、
雇用主である中国企業の扱いには、
相当に失望させられたといいます。

「中国に来る前には、
 一人部屋を提供するという話だったのに、
 来てみたら2段ベッドで、しかも4人部屋だったの。
 さらに、隣の部屋には3人の男性モデルが
 同じようにして暮らしているのよ」

こうした事前の話と実際の待遇とに相違があるのは、
中国ではよくあることなのかもしれませんが、
「中国だから」ということで看過できるものではありません。

むしろ、適当・無責任なマネジメントを廃し、
どこの国でも信用に足る仕事ぶりにより、
期待されていたものを上回る結果を出すならば、
お客(関係者)から高い満足感を得られるに違いありません。

「中国ではこれが当たり前」ではなく、
国際的に見ても高いレベルにある結果を出し続けることが、
競合他社と差別化する際において、
強い競争力となりうることでしょう。

企業の内でも外でも、大切な顧客や雇い主・従業員、
あらゆる関係者からの期待値を結果で上回るよう努力し、
期待を裏切るような結果は回避しなければならないのです。

できもしないようなやたらと旨い話を吹聴し、
結局期待はずれになるのは最悪のパターンです。

事前の期待値を低めに設定・コントロールし、
それを常に上回る結果を提供することも
一つの巧みな戦術でしょうね。


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2006年9月10日(日)

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