第299回
北京市の広大な朝陽公園
北京市の中心部で大きな公園といえば、
朝陽区にその名を冠した朝陽公園があります。
朝陽区はかなり広い区ではありますが、
この朝陽公園の位置する場所は、
朝陽区の中でも最も北京の中心寄りの地域で、
東城区に程近い場所です。
朝陽公園
開園時間 6:00−22:00
入園料金:5元(発券は21:00まで)月次票:8元 年間票:80元
北京市の朝陽区は、
東京都の新宿区に例えられることがあります。
ちょっと違うのでは?という感もありますが、
仮に新宿区だったとすると、
朝陽公園はさながら新宿御苑といったところでしょうか。
朝陽公園は、
ニューヨークのセントラル・パークのように
造園がしっかりとできているわけではなく、
また無料で園内を探索できるのではありません。
中途半端な入園料を徴収し、
造園も発展途上といった具合ですので、
ちょうど新宿御苑によく似ているといえるでしょう。
造園だけであれば、新宿御苑のほうが少し上ですが、
朝陽公園は広さでカバーしています。
中国的な「質より量!」といった感じでしょうか。
園内には広大な造園だけでなく、
中途半端な遊園地の寄せ集めのような
様々なアトラクションが用意されています。
安っぽいジェット・コースター、
池の中になぜかバンジー・ジャンプの台、
その他にも花やしきレベルの多数の乗り物が
純真な子供心をくすぐります。
朝陽公園での極めつけは、
かなりのお金をかけたと思われる、
この建築物でしょう。
この昆虫のようなカタチをした建物、
何だと思いますか?
そうです、トイレです。。。
ピクニックなどで
子供のワクワク感を損なわないトイレの外観ですが、
ここまでする必要があるかどうかは謎です。。。
綺麗なトイレを莫大なお金をかけて作る前に、
中国の大衆にトイレを「綺麗に使う方法」を
しっかりと啓蒙して欲しいものです。
さて、朝陽公園の欠点ばかりあげてしまいましたが、
日常の雑踏を抜け出して寛ぎに行くには、
目的を果たせる場所かもしれません。
世界の公園と比較をしてしまうと、
見劣りのする面は多々ありますが、
中国の公園の中では頑張っている方でしょう。
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