第309回
緑色のプールで泳ぐ人々
昨日(前回)から、一般の中国人の
衛生感覚について少しお伝えしています。
今回は中国での事例を幾つかお伝えし、
中国での衛生面を再度考えてみましょう。
さて、上海や北京といった都市部では、
先進国に引けをとらない発展した景色が見られますが、
中心地から少し離れるだけで、
いまだ未開の地が多く存在するのも事実です。
少し田舎に行くだけで、
昔ながらの中国の生活が多く残っており、
衛生感覚に関しても遅れた地域が殆どでしょう。
山東省にある世界遺産の泰山の麓には、
市民の憩いの場所である屋外プールがあります。
遠めで見た限り、プールではしゃぐ人々の光景は、
とても眩しく幸せそうなのですが、
近寄ってそのプールを見てみると、
日本から来た人にはとても楽しめそうもない
水質であることが分かりました。
汚れていて真緑なのです。。。
多くの人が楽しそうに遊泳しているプールですが、
その水は汚いままであり、
日本であれば、まず遊泳プールの許可は下りないでしょう。
上海や北京でも汚い湖や川などで泳ぐ
現地の人々は目にしますが、
地方では遊泳用のプールであっても
このレベルの衛生環境であることがあるのです。
多くの人々の衛生感覚が低い中国ですが、
先日、恐ろしい光景を目にしました。
とあるレストランの厨房裏手にある勝手口の外で、
皮膚病の犬が近くに寝転ぶ地面に、
ネギを並べて切っている
若い調理人の姿を目撃してしまったのです。
お店の正面入り口は
綺麗な感じのレストランなのですが、
裏では何をやっているのか
分かったものではありません。
中国で食事をする際には、
その衛生面が信用に足るかどうかを
しっかりと見極めていく必要がありそうですね。
なかなか、お店の外観だけでは
判断できるものではありませんが。
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