イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第56回
同じ業種からの投資の選択

例えば分散投資で
100万円を3銘柄に絞り込んで投資しようと考えたとします。
もちろん優良企業を選択して購入するのが大前提になりますが、
その時に同じ業種の中から選んでいくのか、
それともいくつかの業種の中から選んでいくのか、
どちらがいいのでしょうか。

同じ業種の中から選ぶということは
例えば電力会社を例にとれば、
広東電力、華能国際電力、北京大唐発電、山東国際電源開発、
南山電力、黒竜江電力、セッコウ東南電力、等上場していますから
この中からの投資ということになります。
他業種だと不動産、建設、繊維、アパレル、鉄鋼、紙、パルプ、
石油、化学、鉱業、非鉄金属、医薬、運輸、港湾、空運....
等の中から投資企業を選んでいくことになります。
同じ業種の中から選んだ場合は
成長性のある企業から選択し購入する事になります。

中国の電力業界は今後十数年にわたり成長していきますから
投資の魅力は十分にあります。
多くの業種から選択する場合でも条件は同じです。
各業種の中には多くの優良企業が上場しています。
その中から投資企業を決めていくことになります。
同じ業種の中から選ぶ場合には
この業種こそ投資に適している、と感じられた場合に
選んでいけばいいでしょう。
そのほかに投資家自身が得意としている分野から
選んでいくのもいいでしょう。

電力株なら日本で電力業界関係の仕事に従事している方が
数百万人もおられるでしょう。
今後の中国の電力発展事情も今までの職種経験から推測していけば
一般の人よりは把握できます。
鉄鋼関係の仕事の方ならば今後鉄鋼業界が
中国との合弁でどのようになっていくのか
推測できる立場にあります。
また一般の家庭の主婦の方なら
日本の昔の台所感覚で物の値段がどのように上がってきたのか、
家計に響いてきたか、などを考えて見ると
一般の人よりは肌感覚で判りますから
小売の業種への投資に結び付けて考えることができます。

このように自分の得意分野での知識や経験が
投資にものをいう場合は
その業種での投資が優位に進めていくことができます。
例え一時的に投資した企業の売上げが落ちたとしても
内情がわかっていればあわてて売却することは少ないはずです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ 2003年8月25日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ