イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第95回
目標売却価格

株式投資では買う、売る、待つ、の三つしかありません。
ではこの中で一番難しいのはどれかというと
売る、ということです。
購入したい企業の株を買ったり、待って買う、というのは
タイミングとして市場が大きく下がっていた時などは
投資として最適な条件を満たしています。
では売る場合はどうでしょうか。

購入していた企業の株が
自分が思っていた目標の株価で売れたとします。
もちろん目標を達成したのですからここで満足します。
ですが売った企業の株価が
その後に大きく値上りしていったとしたら
売ったことを少し後悔するでしょう。
もう少し待って売ったとしたら
もっと大きな利益になったのに、と思います。
ここで計算をして、今売ったら前に売った時よりも
このくらい多くの利益が手に入っていたのに、と
思うことでしょう。
逆に売った後に大きく値下がりした時には
あの時に売っておいて正解だった。
やはり自分の投資判断は正しかったのだ、と思うでしょう。
このような思いは投資家なら誰しもが思うことです。

次の場合の例を考えて見ます。
購入した株が上がった時の例です。
購入した企業の株が二倍になった時に
売却しようと思ったとします。
購入したあとは購入した企業の業績が気になります。
その企業の業績が市場の発表予想より大きく成長していきました。
株価が売却しようとしていた二倍になりました。
目標達成です。
売却して利益を手にしました。
ここまでは投資結果として成功しました。
ですがその後売却した企業の株が大きく値上りして
一年後に十倍になったとします。
そのときに二倍で売却しないで
一年後の今売却していたら十倍で売却できたのですから
なぜ今までもっていなかったのかという
後悔が少しうまれます。

例えば企業の株が十倍以上になった例として、
聯想集団(レジェンド)(コード:0992)、
1999年の株価は1香港ドル以下でした。
ですが2000年に入って16香港ドル以上に値上りしました。
その後同社は四倍無償を行い
同社の株を一万株持っていれば四万株に増えています。
この場合は20倍以上の利益になっています。
1999年本土B株の株価では10円以下になった銘柄が続出しました。
ですが2001年2月、
中国本土に中国人が外貨での購入を認められると発表された後
株価は急騰し、100円以上になった株が続出しました。
このときも株価は十倍以上になった企業が続出しました。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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