イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第216回
株数と無償株

無償株で財産を築こうと思ったら
無償株を出す企業の株を長期保有する必要があります。
これはどういうことかといいますと、
無償株を長期に何回も発行していける企業は
同時に長期でも成長していける企業です。
そのような企業なら将来もずうっと
無償株が出るたびに株数を増やしていけます。

株式投資で財産を作る方法として
株数を増やしていく方法はとても大事です。
極端な例ですが、
もし1年に2割無償を10年間続けて発行した企業があるとすると
10年後の株数は6.19倍になっています。
また、3割無償を10年間続けて発行した企業では
10年後の株数は13.78倍になります。
5割無償を10年間続けて出す企業ですと、57.66倍になります。
10割無償を2年間に1回出す企業で10年間ですと、
32倍になります。
もしこのような企業に投資できたときには
長期投資で10年間何もしないほうが
投資結果としては成功したことになります。

この数字は株数が増えたことだけの計算で
株価の値上がり、元兌換後の元高、等の数字は入っていません。
例えば1年に3割無償を10年間続けて発行した企業に対して
株価の値上がりが3倍、
また元が50%切り上がったときのケースでは
13.78×3×0.5=62.01倍です。
これは100万円このような企業に投資して
10年後には6,201万円になるということです。
2割無償の場合でも
6.19×3×0.5=27.85倍です。
100万円投資では10年後は2,875万円になります。

上記の計算はあくまでも計算、数字上のことです。
ですが実際このような企業が現れてくると思います。

長期に発展していける企業で
無償株も長期で出し続けることができたなら
投資は十分、投資家に結果を還元してくれます。
この際の投資家の苦労はたった一つです。
このような企業を探し出すことのみです。
あとは何もしないで10年間ほうっておくことです。
絶対に手をつけないことです。
逆にほうっておくことのほうが
我慢しなければいけませんから
精神的にはきつく感じるかもしれません。
ある程度の利益になるとつい売却したくなるのが人間の情です。

5倍になったんだから、
10倍になった今ここで売らないと・・・
下がったらどうしよう・・・
今のうちに利益を・・
などと考えるようになります。
このようなときには
投資した金額の利益分の株数だけ売却して
投資資金を回収する、
後に残ったのは利益分の株になりますから
精神的にも安心できます。
また他にもいろいろの方法で対処できます。
無償株を長期で手に入れることが
資産を作れるひとつの投資方法です。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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