イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第541回
株価が上がるとき

株式投資で利益を出すには
株価が安いときに購入するのが一番手っ取り早い方法です。
言ってしまえば簡単ですが、実際の投資では
そう行わない場合が多いのではないでしょうか。
特に中国企業が上場している
香港、中国本土B株に投資を考える場合は
その傾向が強いようです。
日本の新聞でも中国企業のことや
中国に進出していく企業の話題が載りますが、
中国の株式市場のことも載ります。
現在香港株式市場の株価は上がってきてはいません。
特に中国本土B株市場の企業の株価は値下がりが目立ちます。
株価が下がっている間は一般的には投資意欲がわかないでしょうから
中国株に投資したいとは思わないでしょう。
また、ここからどこまで
株価が下がって行くかもわからない状況ですので
様子見姿勢となるのが普通です。
株価が底値をつけて株価が上がり始めたときも購入はしません。
またまだ下がる危険性があるとして手は出しずらいでしょう。
ある程度株価が上がった段階でもまだ手は出しません。
またここから株価が下がる危険性が大きいからです。

ですが、ある程度まで株価が上がっていくと
新聞でも取り上げられ株価指数でも如何に上がってきたかが
グラフで示されるようになります。
この時点から一部の投資家が買いに入ってきます。
さらに株価が上がっていき、
株価指数でも高値に向かっていくようになると
今まで中国株投資を行ったことがない投資家の人達の間でも、
どうも中国株に投資たら儲かるらしい、とうわさがたちます。
中国株指数が上がっていくということは
一般企業の株価が全体に上がってきていますので
本でも中国株特集が組まれます。
安値のときから如何に株価が上がってきたか
各企業の株価グラフが載った中国株関連の本が書店に出回ります。

投資家心理というのは恐ろしいもので
この辺になると一般投資家の間でも
今中国株に投資しておかないと
儲ける事ができないような気持ちになり
株式投資を行ったことがない人でも
証券会社に口座をを開いて中国株投資を行ってきます。
このまま株価がずうっと上がっていけば問題はありません。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年7月4日(月)

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