前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第210回
国家元首の愛の賛歌

ムリエルが、よく一緒に食事やお喋りをする相手の一人に、
デンマークの会社で働き始めた、フランス人の若い女性がいます。
彼女が言うには
「デンマーク人の男の人は私を見ない」そうです。
フランスでは若くて美しい女性が通れば、たいてい見るそうで、
若い男は嬉しそうに口笛を吹いたりするそうです。
イタリアでは美人でなくても口笛を吹くそうです。
イタリアでサッカーをしている中田英寿さんによると、
バスの移動の時でも、
外を美人が通ると全員がそちらを見るそうです。
それもチラリと見るのではなくて、監督を含めた全員が、
見えなくなるまでずっと目で追いかけるそうです。
「デンマークでも見ているよ」とムリエルに言われて、
それから彼女が気をつけてみると
「ウイッ。チラリと見てはいるようね」

イギリスでは昨年、
サッカーのイギリス代表のスウェーデン人の監督と、
サッカー協会の秘書とのスキャンダルが話題になりました。
続けて、イギリスの主将で、現在リアル・マドリッ在籍の、
デーヴィッド・ベッカムも、そういった何かが話題になりました。
「ああいうことはフランスでは問題になりません」
とフランス人のムリエルは言っていました。
当事者はともかく、社会的には、
やはりフランスはアムールには寛容な国のようですね。
4月20日の八千代さんの「国際結婚してフランスに住んで」に、
愛人宅から通う大統領の話がありました。
やはりムリエルの言う通りのようです。

そういうことは、
デンマークでもマスコミの記事のタネにはなりますが、
社会的な問題にはなりません。
デンマークでは与党と野党の仲はそんなに悪くありません。
ある程度は、
同じ国の同じ職種同士の連帯感があるようにも見受けられます。
それでもなんと、首相と他党の女性幹部とが仲良くなって、
首相就任中に結婚式をあげたのには驚きました。
少しやり過ぎ・・・と言うか、私には不思議なことに思えますが、
当人達は祝福されて満足そうでした。

政策の違う政党の、幹部同士の結婚を、
有権者は納得するのでしょうか?
日本で、小泉首相と他党の女性幹部が、
在任中に仲良くなって結婚する事態が考えられますか?


←前回記事へ

2005年5月5日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ