前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第284回
裸で暑中見舞い

日本は暑いことと思います。
北欧は8月でも20℃もいかず、涼しすぎて少し物足りませんが、
南や中央ヨーロッパは40℃以上のところもあります。

「暑かったら美術館に行こう」と、
ウィーンのレオポルド美術館が新しいアイディアで広告しました。
それは「水着か全裸の人は入場料無料」というものでした。
これは20世紀の初めに「裸の真実」その他の絵で、
ウィーンの人々のそれまでの道徳感に挑戦したことに
因んだものだそうです。

さて、当日のお昼ごろには300名の無料入場者が、集まりました。
女性のビキニ姿や男性の水着姿が会場に散らばり、
10人が全裸だったそうです。
どこで着替えたのでしょうね。
新聞には、全裸の若い女性や、その他の観客が背中を見せて、
壁に並んだ裸婦の絵に見とれている写真が載りました。
服を着ている人と裸の人が混じったウィーンの美術館は、
単なるジョークなのでしょう。
けれど、日常で裸だったら怪我をしたり火傷をしたり、
活動し難くかったり・・・
と、裸は不自由なものだろうと思います。

「皆で裸」のビーチならデンマークにも何箇所かあります。
女性運動の盛んだった60年代から、
デンマークで毎年開いている女性だけのサマーキャンプがあります。
写真で見るとなぜかキャンプでは皆さん裸で暮らしています。

何で裸になりたいのかは、私には分かりませんが
「見せたい」わけではなくて、
むしろ裸でない人には「見られたくない」ようです。
身体を衣服で「隠さなけらばならない」抑圧から開放されて、
自然になりたいのかな、と想像します。
ともあれ、人前で裸になるのは、
私達にはなかなか真似のできない大したことではあります。


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2005年8月17日(水)

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