第3回
なぜいま証券会社の株か

私がこの株を買いなさいとすすめるのは
何年に1ぺんしかありません。
同じ株でも買う時期と売る時期を間違えたら
大損をすることがあるからです。
私が本田技研の株や野村の株や富士通の株を
すすめたことがありますが、
気が早すぎて大分お待たせしたことがありました。

その私が去年暮れから
証券会社の株をすすめるようになったのは、
いよいよ株のブームがはじまるところまで来たと
認識しているからです。
きっかけはアメリカの株の上がりすぎと、円高です。
アメリカの株が天井に近づけば
お金がウォール街から逃げ仕度をはじめます。
円高はそうしたお金がドルから円に換わっている証拠です。
円に姿を変えた資金の大半が日本の株を買いにまわります。
するといままで兜町を見放していた
日本の個人のお金まで兜町に戻ってきます。
お金は浜辺の小蟹と同じくとても臆病で、
危いと見るやたちまち砂の中にもぐりこんでしまいます。

日本人は不景気で貧乏になってしまったと言いますが、
貧乏になったのではありません。
臆病になってかくれていたのです。
それが安全らしいとわかると、
出てくるわ出てくるわ、浜辺は蟹だらけです。
おかげで去年の3月以降、株の売買がふえはじめ、
ことしに入ってから、1日の売買金額が
1兆円を超えるのが珍しくなくなりました。
これはバブルの絶頂期をオーバーする記録的な数字です。
1日の出来高が5億株を超えれば証券会社は
最高のボーナスを社員に払った上に
最高の利益を計上することができるのです。

現在上場している証券会社は2部も含めて22社あります。
が、私の計算では1株当たりの利益が100円を超える会社が13社あります。
上場株の中でも人気のある銘柄だと、株価収益率は
20倍や30倍は軽いでしょう。
それに比べると証券会社は5年間も、下読みになったせいで
つい最近まで300円台というのすらありました。
会社四季報と首っぴきをしてみて下さい。
少なくとも6月まで
証券会社の株が値上がりする番がまわってきています。





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