第101回
銀行とはお金を預けに行くところ

皆さんが貯金をするためにお金を預けるところは
郵便局か銀行ですね。
郵便局はつっかけを履いたままでも行けますが、
銀行はジーパンくらいはいいとしても、
つっかけではちょっと気がひけます。

銀行といっても、都市銀行もあれば、
地方銀行もあります。
銀行と名はついていませんが、
信用金庫や信用組合もその仲間と考えていいでしょう。

昔は郵便局が庶民の銀行で、
前垂をつけた小商人は銀行なんかに
近づくこともできませんでした。
銀行は商店街の人やサラリーマンに
お金を貸したりしなかったのですが、
上場会社の配当金は
銀行の窓口で支払うことになっているので、
証券の大衆化と共に、
銀行の周辺の商人や住民も
銀行とかかわりがあるようになりました。
とりわけ住宅ローンが普及するようになってからは、
銀行が一般の消費者にも
お金を貸すようになりましたから、
銀行と取引のある人がふえました。

それでも銀行は一般消費者にとっては
お金を借りる所ではなくて、
お金を預けに行くところです。
お金が入ったら、
先ず銀行か郵便局に持って行って預け、
必要な分だけ引き出して使うのです。
家においておいたのでは
ドロボーに入られた時に被害にあうし、
手元によけいなお金があったのでは
つい無駄遣いをしてしまいます。

その点、銀行や郵便局に持って行けば
いくらかでも利息をくれます。
金利の高かった時は定期預金にすれば、
年に6%もそれ以上も利息をくれた時代がありました。
日本人はよく貯蓄をしますが、
お金をふやすことにはそれほど熱心ではなかったし、
その知識もなかったので、
少しでもお金に余裕ができると、
すぐ銀行と郵便局に持って行きました。
貯金とはお金を銀行か郵便局に持って行くことだと
日本人は長い間思い込んでいたのです。
そのお金を動かしてお金をふやすのは
銀行や郵便局の仕事で、
自分たちの仕事だとは思っていなかったのです。





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