第129回
株を買うのは船に乗るのと同じです

いまは株の売買をするのに
インターネットを使うこともできますが、
私がはじめて株を買った40何年前は、
自分で証券会社に出かけて行って、
店頭でどの株を買いたいと
注文をしなければなりませんでした。

インターネットなら家にいてもできますから
かなり便利になったと思うかも知れませんが、
ちゃんと素性が知れていて、
支払いもどうやってやるかきまっていないと、
インターネットは利用できません。
一番大切なことはどういう株をいくらで何株買うのか、
もしくは、売るのか、そのためには
どういうことに
気を配らなければならないのかということです。
またそうすることによって
自分の財産や生活にどんな影響があるのか、
ちゃんと配慮をすることも必要です。

そういうことはインターネットを叩いても
どこにも出てきません。
一番大切なことには使えないのですから、
インターネットの便利さなんて知れています。
時間と手間は省けても、
それだけでお金儲けになるわけではないのです。
でも株をやる人はますますふえるし、
若い人の間にも拡がっているので、
株の売買にインターネットを利用する人は
ふえることはあっても減ることはないでしょう。

不動産も動産並みの動きをするようになったし、
現金も紙を印刷すれば
いくらでもふえるようになったので、
財産としての魅力がなくなってしまいました。
株券も紙でできている点では、
現金とあまり変わりはありませんが、
株を発行している会社の
資産内容と営業能力を 反映するものですから、
お金儲けのうまい会社なら、
配当金も増えるし、資産内容もよくなるし、
したがって株価も高くなります。
高い株価が財産になるのです。

但し、株価は船に乗っているようなもので、
毎日、大揺れに揺れますから、
資産価値を確定することはできません。
波に揺られても船からころげ落ちない準備は必要ですが、
安定を求めてはいけないのがいまの財産づくりです。


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