第130回
お金を生み出す能力が財産です

土地も値下がりします。
お金も目減りします。
株も値下がりします。
どれもあてになりません。
となると、財産をこのうちの1つにだけ搾って
持っているのは危険だということになります。
昔、財産三分法という考え方がありましたが、
それは危険分散のために金持ちの人が考え出した
財産保持法です。

戦後の高度成長期は土地だけが急騰しましたから
一極集中どころか、お金を借りてきて
土地に投機した人が一番財をなしました。
最近は3つとも駄目になりましたから、
またまた危険分散の必要があるようになりました。
こんなことなら、いっそ何も持たない方が
気楽だという考え方もあります。

でも実際問題として、
財産を何らかの形で持たなければならないとしたら、
「お金を生み出す能力が財産だ」
ということになるでしょう。
そういう能力は誰もが持っているものではありませんが、
必ずそういう能力を持ち合わせた者、
もしくは組織があります。
そいいう人、もしくは組織には
お金がドンドン集まってきます。
そうしたお金の中から分け前をもらえば、
少なくとも分けてもらった分だけお金持ちになります。

証券市場とは
そうしたお金儲けをする企業にお金を出資して、
その儲けの分け前にあずかるシステムです。
実際に出したお金が
事業の金儲けに使われるわけではありませんが、
株とは事業がお金を儲けたら、
その持ち分だけ分け前をくれる証書のことですから、
企業の業績の良い悪いによって
株価は上がりもすれば下がりもします。

そうなると、業績が上がって
株価が上がる見込みのある株を探せば財産はふえます。
とても簡単な原理でしょう。
ところが、必ずしもそうならないところに
難しさがあります。
そんなこと当たり前で、
もし何でも見込み通りになるようなら、
世の中に貧乏人がいるわけがないでしょう。
自分の財布の中身を覗いて見るまでもなく
すぐにもわかる道理でしょう。


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