第132回
株の儲けはガマン料です

このホームページをスタートさせるに際して、
私は自分の禁を破って、
証券会社の株をお買いなさいというところから
書きはじめました。

そんなことは滅多にないのですが、
あえてそれをやったのは、
皆があまり気がついていないけれども、
証券会社の業績の恢復が確実で、
銀行も駄目、保険会社も駄目という
金融業界に対する常識を
打ち破るものであることがわかっていたからです。

はたしてこの4ヶ月間に
証券会社の株は大変な値上がりをし、
1700円台にあった野村証券が
3500円台をつけるようなことが起りました。
300円台とか、500円台だった中小証券も
軒並み倍前後に値上がりしましたが、
その後、アメリカ株の値下がりのおつきあいをして、
3割ほど暴落をするという下げにも見舞われています。

エレベーターが異常なスピードで
上がったり下がったりすると、
上がる時はいいが、下がる時に気分が悪くなります。
まだ自分の買い値に届かない場合でも、
とても心配になって損にならないうちに
投げ出したくなります。
そうい時はジッとこらえるのが株式投資です。
自分がやりたいことはやらず、
自分がやりたくないことをやれるようにならなければ、
株でお金を儲けることはできません。
株の儲けは先見性の報酬というよりは
自分のやりたいことを
やらずにこらえたガマン料なのです。

たとえば、証券会社の株価は
もう一ぺん水の中をくぐる目にあいましたが、
その度に胆をつぶしていたのでは
いくら肝っ玉の大きい人でも疲れてしまいます。
証券会社の株を買った人は
株価ばかり見ているよりも、
証券界の業績に大きな変化があるかどうかに
気をつけておればいいのです。

財産づくりの中心が
株に舞台を移してきたという現象に間違いがなければ、
証券会社の株は今後も買いなのです。
下がった時は買いのチャンスですから、
下げた時がむしろ面白いのです。
目先にとらわれるよりも、
もう少し長い目で変化を見ることにしましょう。


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