第162回
正確に通訳ができたら出世します

人の困っていることを代わりに解決してあげると、
ショウバイになるんですね。
よその国に行くと、言葉が通じませんので、
通訳をしてもらえると助かります。
ガイドさんが職業として成り立つのは、
曲りなりにも言葉が通ずるからです。

皆さんが中国に行って、人民大会堂とか、
中南海で中国の偉い人と会見される時は
必ずご本人のうしろに通訳さんがついています。
私の場合もうしろには
私の連れて行った通訳さんが座ります。
私と一緒に行った日本人にもわかるように、
向うの言ったことを向うの通訳が日本語になおし、
私が日本語で喋ったことを
私の通訳が中国語になおして相手に伝えます。
私のように相手の言っている内容がわかると、
通訳が訳し方を間違えた時、
すぐ訂正をさせますが、
通訳にとっては
あまり歓迎すべきお客ではないでしょうね。

観光客のガイドさんから高位高官の通訳官まで
ずいぶん色んな人を見てきましたが、
なかには通訳をさせただけではもったいないなあと
思いたくなるほど気のきいた人もおります。
通訳は意志の伝達をする手段ですが、
正確な伝達のできる人は伝達を依頼する人の
心の中も読むことができる人です。
そういう人はいずれ2国にまたがって
商売ができるようになるか、
通訳だけでなく、その親分の地位を
継ぐこともできるようになる人だと思います。
そういった意味では、言葉を一つだけでなく、
できるだけたくさんマスターできる人は、
その分チャンスがふえます。

とりわけグローバル化がますます進むようになると、
複数の言葉に通ずることは、
個人的な用が足せるだけでなく、
情報の伝達をスムーズにするために
欠くことのできない存在ですから、
利用範囲は限りなく拡がるんですね。
日本語のできる中国人も、
中国語のできる日本人もどちらも引っ張り凧なんです。
私は北京と上海にも日本語学校をつくりましたが、
将来、幹部になる社員には
日本語を勉強することをすすめています。    


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