第279回
人間関係に神経を使って下さい

人という字を見てもわかるように、
お互いにもたれあって生きているのが人間です。
一人だけで生きて行くことはできないし、
お互いに助け合わなければ、
やりたいことを成し遂げることはできません。

人の上に立って多くの人に号令をかける立場の人でも、
そこに至るまでの過程で必ず人に教えられ、
また人に引き立てられております。
若い時にそういう人に出会い、教えを乞うことができれば、
その人の幸せと言ってよいでしょう。
志のある人はむしろ自ら進んで師と仰ぎ、
先輩としてお手本になる人を探すくらいの
積極性があって然るべきだと思います。

政治の世界でも、経済の世界でも、
また学問や芸能の世界でも、先輩の引き立てが必要です。
会社の中に派閥ができたりするのも、
立身出世に人脈が大きく影響するからです。
いい親分があれば、人事異動をする時、
大きな助言が得られて、いいポストに就くことができます。
新しいポストで意表をつく働きを見せれば、
昇進はますます容易になり、
若くして重要なポストに就くことができます。

政界を見れば、このことはよくわかります。
派閥にはそれぞれ大臣のポストの割当があり、
廻りもちで大臣に就きますが、
親分のうけのよい人は若くても早く番が廻ってきます。
しかし、上の方ばかり向いて、
同僚や目下をないがしろにする人は、
必ず足を引っ張られたり、邪魔をされたりします。
とりわけサラリーマン社会では
人間関係が最大のしがらみになりますから、
自分の生き甲斐は何かについて考えるのが一番ですが、
その次に考えることは人間関係をどうするかでしょう。
報酬に至ってはどうせ大したものではありませんから
お金のためならサラリーマンから足を洗うことですね。
社会生活の中で人間関係をよくすることが
人に引き立てられる最も効果的な方法ですから、
どうすれば人から好感を持たれ、
またどうすれば人から認められるかについて
神経を使って下さい。
使いすぎるくらいでちょうどいいのです。


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2000年12月14日(木)

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