第331回
中国でイタリア料理屋やりませんか

中国には中国料理もあるし、そのレベルも高いし、
中国人は外国の料理など
食べないのではないかと思うかも知れませんが、
そんなことはないんです。
中国にはれっきとした中国文化というものがあって、
他の国の文化なんか
受けつけないように見えるかも知れませんが、
昔々から中国は交易の一大中心地であり、
外国文化を輸入をすると同時に、
その卸売りセンターの役割をはたしてきたんですね。

日本の輸入文化はほとんどが唐の国から輸入したので、
唐傘から唐辛子まで全部、
中国のオリジナルと思いがちですが、
胡瓜も胡椒も、また蕃瓜や蕃藷もその名の通り、
西や南の野蕃国からもたらされたものです。
佛教や回教だって印度やアラビアから伝来したもので、
今日、中国のあちこちで食べられる清眞料理は
豚肉を忌み嫌う国教徒の料理なんです。

共産党治下の中国は自由主義諸国を敵視していましたから、
アメリカ文化を代表する
コカコーラやマクドナルドの進出を認めませんでしたが、
小平の改革開放政策以後は
全国的にチェーン店が展開され、
アメリカ料理というよりは
アメリカン・ライフスタイルとして
若い人や子供たちの間に広く受け入れられています。

そうした舶来文化の中で、
最近、私が注目しているのはイタリア料理です。
なかでもピザとスパゲッティは若者たちの間で
人気を集めています。
つい最近北京でオープンした永漢日本語学校の1階には
ピザハットの店がありますが、
夕方になるといつも行列ができています。
アメリカ風のイタリア料理に馴染まない私は
イタリアで修行した日本人が
日本でひらいているイタリア料理の方が
いいと思っているし、
あれを北京や上海でやれば、
東京よりはもっとハヤるのではないかと思っています。
独立して店を持ちたい人には、店探しから出資者まで
世話してさしあげあられますから、
志のある人は名乗り出て下さい。


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2001年2月4日(日)

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