第338回
マンション買うなら上海で

私は中国大陸での不動産投資を自分でもやり、
人にもすすめましたが、
結果はあまりはかばかしくありませんでした。
不動産の値段も下がったし、
家賃も値下がりしたからです。

なかには私に瞞されたと言って私を訴えた人もありますが、
同じ時期に同じお金を日本で不動産に投資した人は、
そのまた倍以上も値下がりして、
もっとひどい目にあっている人がたくさんいます。
私の意見に従ってうまく行った時は
自分に先見の明があったと思い、
うまく行かなかった時は私のせいにする――
そういう生き方をする人もあるので、
私はだんだん消極的になって人にすすめなくなりました。

考えて見れば、アジアの経済が全体として拡張期にあって
上昇気運に乗っていた時期と逆転して
その反対の方向に向いはじまた時期があるんですね。
そういうことに気がつかず、
いつも同じことが起ると思ってやっていたら
うまく行かなくなるにきまっています。
私だけでなく、みんながみんな間違っていたのです。
それでも私は用心深くて、
金利の払えない投資はやらないと言って
無茶な借金はしませんでしたから、
怪我は比較的軽くてすみました。
でも、土地神話を全面的に否定してはいませんでした。

いまなら経済成長と土地の値上がりを
直結して考えなくなりましたから、
お金があったら不動産を買いなさいと
積極的にはすすめません。
何年も不動産不況が続いて、
安値にある不動産を買ったら採算に乗る時期になったとか、
あの地域はいま経済が急速に発展していて
不動産の値上がりがありそうだということになったら、
「そろそろいいんじゃないですか」と言います。

そう言った意味では、
上海は不動産の値下がりが5年も続きましたし、
昨2000年から中国の経済が
本格的な発展期に入ってきた上に、
WTO加盟を契機として
外資の流入がはじまるところですから、
そろそろいい時期なんです。
とりわけ大陸で仕事をやりたい人にとって
いま空室になっているマンションはいい買物なんですね。


←前回記事へ

2001年2月11日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ