第341回
セカンド・ハウス持つなら上海に

別荘なんかつくるより、
休みには好きなところへ旅行に行って
ホテルに泊まるのが一番です。
その方が経済的だし、あきが来ないですみます。

でも人間には自分の家以外に
どこかに落ち着きたいという願望があります。
別荘と言わずにセカンド・ハウスと言った方が
適当かも知れません。
自由業の人なら仕事部屋とでも言ったらいいでしょうか。
そういうところを地方にいる人なら東京に、
東京にいる人なら京都とか、
自分の生まれ故郷とかいったところに持ちます。
私も日本国中、歩きまわって見て、
神戸の山下町か、長崎のグラバー邸のあたりか、
でなければあ小泉八重の住んだ松江のお城の外濠の並びなら
いいなあと思ったことがあります。

いまは人間の行動半径が拡がって、
ニューヨークでもパリでも
そんなに遠いところではなくなってしまいました。
セカンド・ハウスは外国にあってもおかしくありません。
ハワイやバンクーバーでもかまいませんが、
時差があるとつらいし、
町に変化がなさすぎると退屈します。
私はいま北京と香港と台北に
そういうところを持っていますが、
どこか1つに搾れと言われたら、
この3つをやめて上海にしたいと考えています。
上海はいま世界の先端をきっており、
半年行かないと別の都市に来たのではないかと思うほど
ドンドン変化しています。

上海で私が目をつけているのは黄浦江を挟んで
上海灘と呼ばれているのが
昔から上海を代表する町並みですが、
その向いに見える浦東側の河っぷちです。
恐らく上海で一番眺めのよい美しい地区になるでしょう。
いま次々と建てられている高層住宅で
私の気に入ったマンションは
残念ながら1軒もありませんが、
あすこに素晴らしい建物ができるといいですね。
しばらく住んで、住みあきたら
人に貸して家賃をもらっても、
持っているだけの価値があると思いながら
時々、車を走らせています。
想像しただけでちょっとゼイタクな気分になります。


←前回記事へ

2001年2月14日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ