第352回
仮想商店の売上げはふえる方向です

仮想商店街がいま苦戦しています。
新規に加入する商店もありますが、
既に加入している業者で
業績が思わしくないために撤退するところもあって
一進一退が続いているからです。
ホーム・ページを主催している業者は必死ですから、
営業活動に全力をあげていますが、
メンバーがふえた分よりも営業経費の方が大きいので、
業績はあがっていません。
アメリカではかつて話題をさらったアマゾンが
従業員を2千名あまりレイオフすると発表していますから、
インターネットを使って商品のセールスをするのが
容易ではないことがわかります。

しかし、これで仮想商店が
おしまいということではありません。
インターネットにホームページを持って
自社の新製品の広告をしただけで、
ドッと注文の入ってきた家電メーカーもあります。
またリサイタルの広告をして
切符が完売になってしまった興行企画もあります。
インターネットに向いた業種もあれば、
インターネットでは思うように
好結果が得られない業種もあると言った方が
正しいでしょう。

何しろまだはじまったばかりの情報媒体です。
ほかの手段を使ってセールスをやっていた業者も、
インターネットを無視してはおられなくなりました。
デパートでもディスカウト・ストアでも、
一応はホーム・ページをひらいてみます。
もちろん、思ったような反応はありません。
でも思っていた10分の1でも注文が入ると、
それだけインターネットによる売上げが
ふえたことになります。
不慣れなためにクレームがつくと、
それに教えられて対応がうまくなりますから、
やっているうちにインターネットにより
売上げが少しずつふえて行きます。
社会全体として見ると、
営業の窓口が1つふえたことになります。
空の交通がふえたからと言って、
陸の交通や海上の交通が
なくなってしまうわけではありません。
その比率がどう変わるかに注目することが大切です。


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2001年2月25日(日)

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