第358回
漢方は生科学の最短距離にあります

77才にもなると、顔を言わず、手足と言わず、
あちこちにシミやシワが出てきます。
私は10年前に香港で人にすすめられて、
世界で最初に心臓の入れ換え手術をした南アフリカの
クリスチャン・バーナード博士の創製にかかわる
GLYCELというクリームをずっと使い続けてきたので、
同じ年の友人たちに比べると、
顔にシミはあまりありません。

うちの家内は株の買い方から顔に塗るクリームに至るまで
私の言う通りにやりませんが、
自分の顔のシミとシワと見比べて、
「クリームの選択だけはあなたの勝ちみたいですね」
と言っています。
でも顔は何とかごまかしても、
まさか身体中に高価なクリームを
塗り立てるわけにも行きませんので、
肌荒れと皮膚の吹出物には
順天堂のお医者さんからもらってきた薬を使っています。
それでも糖尿病と寄る年波で
皮膚の吹出物もなおりにくくなってきています。

手の甲の皮膚のカサカサが消えて、
艶を取り戻したのを友人たちに指摘されて、
もう一度、身体中を調べて見ると、
両足のふくらはぎに出ていた
紫色の吹出物が大半消えていて、
一部残っていた斑点も新しい皮膚に変わりかけていました。
セックスに効くかどうかは
まだもう少したって見ないとわからないけれども、
皮膚に効いたことは紛れもない事実であり、
本当はこれだけでもどれだけの人が
渇望していることかわかりません。

考えて見れば、内服で海綿体の再生に効くとすれば、
身体中の皮膚の細胞にも同じ効果があると考えるのが
常識でしょう。
たまたま私が飲んだのは男のセックス増進剤でしたから、
女性の肌に効くかどうか、聞くのを失念しましたが、
細胞の再造論はいまアメリカの生化学の
ホットな話題なんですね。
生物の細胞は歳月がたつと再生能力が鈍化するが、
もしその原因が解明できたら人間の寿命は
150才から200才まで延長すると言われています。
漢方にも昔からそういう発想があって、
その作用をする処方と
隣り合わせのところまで来ているようです。


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2001年3月3日(土)

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