第397回
無い時間をつくるのが贅沢です

忙しい人ほど時間を大切にします。
少ない時間を上手にふりわけて使わないと、
時間が足りなくなってしまうからです。

時間はホテルの部屋と同じように、
使っても使わなくても貯めておくことができません。
商品なら売れ残っても在庫として残っていますから
換金のチャンスがありますが、
時間とホテルの部屋はそうは行きません。
若い時はまだ持ち時間もたっぷりあるし、
たっぷりあってもどう使っていいかわからないので、
ついもてあましてしまいます。

本当は若い時に使えるお金がたくさんあったら
楽しい青春時代が過ごせるのでしょうね。
時間のある時はお金はないのが普通だし、
中年になってお金があるようになると、
今度は時間が足りなくなってしまいます。
「天は二物をあたえず」と言いますが、
世の中はこちらが望んでいるように
そううまくはできていないんです。
結局、不足する分をありあまる方で
うまくカバーするよりほかありません。

お金に不足して時間だけありあまる青春時代は
時間をうまく使ってお金の不足分を補うことです。
「一日10ドル世界旅行」とか、
「バイクで1人サハラ砂漠横断」なんていうのは
若者の特権でしょう。

反対に、中年から上になると、
お金に余裕のできる代わりに
時間の不足に悩むようになります。
中高年層にとっては時間をたっぷり使った道楽が
本物の贅沢になります。
休みの日にゴルフに行くなんて
誰でもやっていることですから、
上手な時間の使い方とは言えません。
ゴルフがそんなに好きなら、
セント・アンドリュースからはじまって、
スコットランドからアイルランドまで
1週間か、10日間で一まわりしてきたらどうでしょうか。

時間のない人が意識して
時間を無駄使いするのでなければ、
時間を上手に使ったことにはなりません。
私のようにゴルフ狂でもない人間でも
スコットランドはセント・アンドリュースからはじまって
ネス湖まで怪物見たさに出かけているのですから。
 


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2001年4月11日(水)

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