第404回
「仕事を変わりたくありませんか」ができました

「もしもしＱさんＱさんよ」の３冊目の単行本が
「仕事を変わりたくありませんか」という
タイトルになって、ＰＨＰ研究所から出版されました。
もういま頃は本屋さんの店頭に並んでいると思います。

どうして「仕事を変わりたくありませんか」
というタイトルになったかというと、
２冊目の段階で私が試みに
「私の秘書になってくれる人いませんか？」
と募集をかけてみたところ、
たちまち100通を越える応募があって、
改めて自分の職業に満足している人が如何に少ないか
再認識させてくれたからでした。

もちろん、私の呼びかけに応じた若い人たちは
私の書いた物を読んでいて
私に共鳴している面もあったでしょうし、
また私の身辺にいたら学ぶことも多いのではないかと
思ったからでしょうが、
それにしてもほんの片隅から覗き見してわかることは、
日本国中が潜在的失業者に溢れているということでした。

もしもっといい仕事があったら、
そっちへ移りたいと考えている人が
どれだけいるかわかりません。
みんなそれぞれの事情があって
いまの仕事から離れられないでいるというだけのことで、
もし自由に仕事が選べるなら、
日本の国の産業地図は恐らく一夜にして
一変しているでしょうね。

そういう発見をしたので、そのあと執筆した内容は
ついつい職業というところに力が入ってしまいました。
それはまた私のページを読んでくださっている皆さんの
一番の関心事ではないかと思います。

どんな職業につくかは少し前までは雇う側が選びました。
今は職に就く方も選ぶ事ができます。
嫌なら辞めても餓死しない世の中になったからです。
折角、そういう立場になったのですから、
自分の職業は自分で選んで下さい。
そういう時のヒントになれば、
私としても書いた甲斐があります。
失業者もふえていますが、いい時代になりましたね。