第416回
家を買うのに安い高いだけで考えるな

ズバリ言って、いまは家を買う時期でしょうか
とよく聞かれます。
ズバリ言って、いまはいい時期でも悪い時期でもない
と言うのが私の答えです。
いまは不透明な時代だからです。

インフレでグズグズしていると、
土地も建築費も値上がりをした時代は、家は買いでした。
バブルで地価やマンションが値上がりしすぎた時期は
家の売り時でした。
少なくとも買ってはいけない時期でした。
家を買って人に貸しても、利廻りは3%以下で、
金利も払えないほど収入にならなかったからです。
私は坪当り300万円までは買いましたが、
その後は一切手をふれませんでした。
坪当り300万円で買ったマンションは
その後、1千万円まで上がりましたが、
いまは買い値まで戻ってしまっています。
古くなれば、恐らくもっと下がることもあるでしょう。

それならいつまで待ったらいいのでしょうか。
人生とは生きている時間のことですから、
いつまでも待っているわけにはいきません。
待っているうちに人生は終わってしまいます。
人に貸して収入を得るための不動産と
自分が住むための家は同じものではありません。
さきにも述べたように、家は消耗品で、
自動車と同じようにいつ買うのがいいと言うことは
ありません。
自分が欲しいと思った時が買い時で、
買うだけのお金があれば、手に入れることができます。

但し、家は値段の高いものだし、
売る時にいくらに売れるかを
考慮に入れる必要はあるでしょう。
そうなると、視点が少し変わってきます。
先ずいいロケーションにあるかどうか。
道路づけとか、家のつくりがよいかどうか。
陽当りとか、地形とか、隣家との関係も大切で、
そうした条件が悪いために安く手に入れた家は
売る時も必ず叩かれますので、
その覚悟が必要です。
好きな家に出来るだけ長く住めることは
人生の喜びの一つですから、
そのためにお金を惜しんではいけません。
お金は使うためにあるものですから。


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2001年4月30日(月)

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