第451回
お金の使い方は自分で考えましょう

もうおなかが一杯だという人に、
もう一杯食べろというのは困難なことです。
そういう人にもう一杯食べさせるためには、
食べたことのないおいしいご飯だから、
と言ってすすめるか、
そのご飯を食べたらご褒美をあげますとか、
でなければ、そのご飯を食べなかったら、
罰則を課しますと言っておどかすよりほかありません。

もちろん、一番いい方法は
みなが食べたくなるようなご馳走を出すことです。
これは商売をやっている人の誰もが
知恵を搾って考えていることです。
でもなかなか思うような結果は得られないものです。
次は信賞必罰で臨むことです。
お金を使わなければ、
経済がうまくまわって行かないとすれば、
国民の大半の人に
お金を使わせるようにしなければなりません。
そのためには
「お金を使えば税金を負けてやりましょう」
「お金を使わなかった人は使わなかった分から
 税金をいただきます」
という規則を設ければよいのです。

ところが、日本の税法では
会社の交際費をきびしく制限しています。
中小企業には一定の枠がありますし、
大企業になると消費税のほかに交際費に課税をします。
銀行の救済をするために、
いま一生懸命、政府の借金をふやしていますが、
もう少ししたら、その借金を返済するために
増税をするようになるでしょう。
増税すると言っても、
所得税の課税基準を引き上げることには抵抗が多いし、
法人税を安くしないと
企業が海外に逃げ出して行く方向にありますから、
結局は消費税を5%から8%、8%から10%と順次、
引き上げて行くことになるでしょう。

消費をふやさないと、企業が助からない時代に、
消費を抑える政策を打ち出すことになれば、
景気が立ち直るどころか、
逆効果になることは目に見えています。
結局、こういう時は、政府をあてにしないで、
自分たちはどういう具合にお金を使ったら、
自分のためにもなり、また世の中のためにもなるか、
と考えることです。
お金の使い方を自分の頭で考えることにしましょう。


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2001年6月4日(月)

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