第453回
休日は働き者の移動日です

ちょっと働いただけで
メシの食える時代になったのですから、
人が怠けているのを見て非難することはありません。
でも働き者にとってはきびしい時代になりました。
働きたくとも、仕事場の鍵はしまっているのですから。

世の中には怠け者が多いし、
人間はもともと怠け者だと言っても、
十人十色ですから、働き人間も結構たくさんいます。
とりわけ貧しい時代に育った人は
働くのが当り前と思っているし、
また働くことのなかに喜びを感じていますから、
いまのように休みの多い時代にも働こうとします。
そういう人にとっていまは
生きづらい、悲しい時代だと思いませんか。

何をかくそう、私もそう感じている働き人間の1人です。
私には土曜、日曜もありませんし、連休もありませんので、
休みがあると困惑します。
週2日制ができた時、日曜日だけでももてあましていたのに、
それが2日も続いては身がもたないと思いました。
もっとも私は家の中でできる仕事を持っているし、
自分でそういう仕事をいくらでもつくることができるので、
休日だからやることがないという心配はありませんが、
外国旅行をしたり、人にあう用事のある時は
たちまち困ってしまいます。

仕方がないので、休日は移動日にするか、
リゾートにいるようにしています。
また休みの続く時は、
休日も働いている人の多い発展途上国に
行くことにしています。
ところが、まだみんなが働いて
収入をふやしたいと思っている中国大陸でも、
働きたい意向のある大衆の気持を無視して
週2日制や長い長い旧正月の休み以外に、
5月と10月に更に
1週間に及ぶ連休をつくってしまったので、
住む世界が見る見る狭くなってしまいました。
ことしの10月の国慶節は
9月29日から10月7日まで9日間の休みです。
日本はそれに10月8日の体育の日が加わりますから、
どこかヨーロッパか、アフリカにでも
避難しているよりほかありません。


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2001年6月6日(水)

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