第454回
休みがふえると人の流れが変わります

金持ちも貧乏人も、働き者も怠け者も、また老いも若きも、
1日に24時間持っていることは同じですが、
その使い方は人によってそれぞれ違います。
ただ最近はメシを食うために働かなければならない時間は
僅かですむようになったので、
時間の配分の仕方が大きく変わってしまいました。

それでも働き人間は、土曜日曜の区別なく
また昼夜を分たず働こうとしますが、
怠け人間は休みがふえると、ホッとします。
世の中、仕事を面白がる人よりは、
メシのために仕方なく働いている人の方が多いのですから、
休みが多いことを歓迎する人の多いのは当然でしょう。
働く時間が減って、休みの時間がふえると、
人の動きが大きく変わってしまいますので、
お金の使い方も大きく変わります。

では休みがふえたら、人は何をやっているのでしょうか。
家でゴロゴロしてテレビでも見ている人が
恐らく一番多いでしょう。
学生時代の経験から言っても、
それが最もお金のかからない時間の潰し方だからです。
それからプラプラと町に出かけたり、
家庭サービスのために家族連れでレストランに行ったり、
恋人や友だちとおちあって
遊びに行ったりする人も多いでしょう。

たったそれだけの動きで、
町のつくりや商売のやり方まで違ってしまいます。
オフィス街のレストランやコーヒー店は
人がよりつかないのですから、
休日は休みです。
休日が多い上に、夜の商売もダメとなったら、
オフィス街の家賃は経営する人にとっては
きびしいものですね。

かと言って休みの日だけ人の集まる商売も
いい商売ではありません。
都市のホテルは休日の空室に悩むし、
温泉場や観光地のホテルは
反対に平日の空きを埋めることができません。
結局、平日も休日も人の集まるところが
一番効率がよいということになります。
商売一つ例にとってもそうですから、
商売の場所一つ決めるのにも
人の動き、人の流れをよーく観察する必要があります。


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2001年6月7日(木)

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