第468回
で最新技術の企業化が進行中

もう一つ衝撃的な場面に出会いました。
は人口3万人の農村地帯から
10何年で人口300万の町になったところですから、
高層建築が林立して、
すぐ向こうに見える香港が
もう一つお隣りにできたような町です。
香港の成長がとまったのに対して、
世界の市場と大陸の市場を控えて
まだまだ成長に勢いがついているところです。
当然、活気がみなぎっています。

前にも何回も行ったことがありますから、
それくらいのことは予想できないことではありませんが、
私がびっくりしたのは、
工業先進国の生産基地がここに移ったことではなくて、
IT関係と生物学関係のニュービジネスの分野で、
世界の先端を行く技術が開発されて
既に企業化の段階に入っていることでした。
工業化が進むと、
どこの国でも人口の半分を養う食糧が不足します。
日本も台湾も韓国もそうでした。
たとえば日本は食糧の半分を輸入に仰いでいますが、
6千万人分の食糧くらいは他の農産国が補ってくれます。
しかし、人口14、15億の中国が工業化した場合、
その半分の人口を養ってくれる農産物供給国は
どこにもありません。

どうするのかと心配していたら、
北京大学の副校長をしている
生物化学の世界的権威である陳章良博士
(この人はビル・ゲイツをしのぐ
 世界的な大富豪になるだろうと
 プロの間で専らの評判です)
が深で上場している会社を買って
「北大高科」と改称して、
遺伝子を応用した食糧の生産に着手した旨を
新聞で読みました。

今度は「北大高技」には行きませんでしたが、
陳博士が董事長をやり、
そのパートナーである同じ北京大学の教授である、
潘愛華博士が総経理をつとめる
科興生物工程股伶有限公司という会社が建設中の
新工場を見てきました。
これは遺伝子技術を薬品の生産に応用したもので、
既に肝炎や糖尿病の細胞活性化に有効な
注射液が市販されています。
それも700ドルで売られているものを
20ドルで供給しても充分、採算にのるそうですから、
画期的なことが既に芽を出しはじめているのです。


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2001年6月21日(木)

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