第503回
恐れずに、外国で腰かけを探しましょう

いま海外を志向している青年男女は会社から派遣されて
海外勤務をすることを望んでいるわけではありません。
1人でとび出して行くのは心細いし、
何らかの手がかりが必要なので、
そのきっかけとして会社勤めをしたいだけのことでしょう。
むしろ会社など頼りにしないで、
外国で一旗あげたい人の方がずっと多い筈です。

アメリカが世界のお手本になっていた頃は
アメリカを目指す人が大半でした。
いまの中国では現在も
アメリカが最大の目標になっています。
しかし、先進国は既に産業界が飽和状態になっているし、
金を儲けさせてくれるチャンスもあまりありませんので、
日本の青年も台湾や韓国の青年も方向転換をして、
アジアの方向に向きかえています。
とりわけ中国は向こう10年、
恐らくアジア中で
ナンバーワンの成長を遂げるところですから、
最も多くの人々が集まることは間違いありません。
ではどんな職業や事業が
個人を待ち受けているのでしょうか。
メーカー業は過去の実績や技術や
少なからざる資金も必要なので、
どちらかというと少数派に属します。
大半はサービス業か、販売業、
それも日本人でないと思いつかない、
また日本人でないとできないような「お店」に
属する仕事にしぼられてしまいます。

一番多いのがすし屋とか居酒屋で、
なかには日本から進出した
コンビニやレストラン・チェーンの
フランチャイジーというのもあります。
すし屋をひらくにしても、
さしあたり職人が必要になりますから、
すしの職人や板前は仕事にあぶれることはありません。
但し、職人は一旦、カウンターの向こうに入ると、
同じことのくりかえしに終始して
創意工夫がありませんから、
10年たっても同じことをやることになります。

むしろ腰かけにするところがあって、
そこからスタートする方がいいでしょう。
うちの日本語の教師なんて
きっと腰かけにはいいんでしょうね。
若い人が結構集まってきているようですから。


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2001年7月26日(木)

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